康晴農楽園にっきこだわり

   

康晴農楽園にっき

 
 
 
 
 
    

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命の海の中へ

農業の道を志す20年前に読んだコラムに昔ながらの狩猟生活をしている
グリーンランドのイヌイットの話がありました。

これから寒くなる秋のある日、彼らはすごく奇妙な光景を見たそうです。

流氷に閉ざされた二頭のクジラの親子を助けるために大きな砕氷船が
流氷を割りながら近づいてくるのを。

1隻の砕氷船ではたどり着くことができず新たにもう一隻が氷を割り
クジラの親子を助けていったそうです。

現代社会で生きる人にとって助けるに値することでしたが
狩猟民族であるイヌイットにとっては、それが不思議な光景に見えていたそうです。

もしクジラが氷に閉ざされたままなら食料の少なくなる冬を迎えるシロクマの
格好の食糧となったはずだし、残り物は鳥や魚の餌になったと。

何故、彼らはそんな無駄なことをするのだろうか?

読んだ当時この思いの差は、狩猟を通して身近に体験している食物連鎖の
大切さを日々感じていること。
われわれ自身を取り巻く外での環境の話だと思っていました。

しかし、就農し今思うことは、その差はもっと大きいものでした。

一本の木には多くの命が宿ると言われます。
一本の草も同様に多くの命たち、動物や虫や微生物、菌類などが必要とし寄り添います。

私たちの体にも多くの生き物が宿ります。
その数は解っているだけでも1人の人間を構成する細胞の数を超える生物が
皮膚の表面、内臓に宿ります。

内臓にいる微生物は人間が食べたモノを吸収できるように
自ら吸収分解して人に受け渡します。

人間は消化器官では、微生物の力なしで自身が食べた物を栄養素として
分解し吸収できず、人間と微生物の共生関係にあります。

私たちの1度に排泄する便の2/3は、腸内にいる微生物の死骸とその排泄物、
そして古くなった腸内壁で、多くの微生物が腸内に宿っていることが解ります。



さて、植物にとっての消化器官はどこになるのでしょう?

そう、土壌になります。


植物があることで生き物たちが集まり命の営みが生まれ、
朽ちて虫や微生物の食べ物になり、細かく分解され
その姿は元の形を成すことなく土の中に溶け込まれ、
やがて植物たちの根が吸収できる形の栄養素となります。

土壌の上はもとより土壌の中にどれだけ生き物がいるかで
微生物の量と質が豊かになります。


土壌の上で生活する私たちは彼らの微生物みたいなものなのかもしれませんね。


命ある物は他の命を奪い殺し食することにより己の命をつなぐことができます。

私たちは毎日、毎食命を食しながら日々生きています。


私一人で生きていません。
消化器官には多くの微生物、菌類が私と共存しています。

今食べている命も多くの命の拠り所となっていて多くの命を食してきたのです。

目の前の環境を守ることは私たちの体の中を守ることに繋がります。


人は時に「自然」という言葉を口にします。
しかし、我々現代人は、自身の体が自然物であったことを忘れ、
自然は外にしかないかのごとく生活しています。
たとえ大都会のビルの喧騒の中にいても、一時も肉体は自然から離れたことはありません。


我々は常に命に囲まれ様々な命の中でのみ生きていけます。


イヌイットが奇妙と感じる近代社会に生きる私たちが思う差は、
このことではないかと日々農作業をするたびに思う次第です。


命は命の海の中に居る。 人はこのことを忘れてしまっているのでしょう。


食するとは、命と繋がること。
地球と繋がることです。

今、口にするものはあなたの舌を満足させるものですか?

あなたの細胞が満足していますか?

あなたに宿る生き物たちが満足していますか?

そして、目の前の世界は生き物たちで満ち溢れていますか?  
 
感じてみてください。


感謝。

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美味しさの秘密

康晴農楽園の野菜を食べて「野菜その物の味がして美味しい。苦味やエグミ、灰汁が少ない」と
ご感想を頂きます。
 
その美味しさの秘密は生物の命の量と多様性を大切にした無肥料栽培にあります。

農薬は、散布することで害虫と呼ばれる虫を殺すばかりか、害虫を食べる益虫の体内に
農薬を蓄積させ殺します。
さらに、土壌に降り注いだ薬は目に見えぬ微生物を大量に死に追い込みます。 
無農薬は、生物、微生物を守るためです。 

不耕起は、土の中にいる小動物(ミミズなど)や微生物の環境を壊さず守るためです。

草生栽培は作物以外の草を生やすことにより、土の上にある地上部の草達が呼吸することにより
周りの湿度や風による温度変化を緩やかなものにしてくれます。
土の中の根の周りでは、土を栽培に適した水持ちと水切れが良い団粒構造に保ってくれます。

そして、草の周りの地上部、地下部では多くの生物たちの宿となる環境を作り出し、
生命は、誕生から死まで食し排泄し続けます。
排泄物と死んだあとの屍は、生き物たちの食べ物となります。 
最も小さな微生物は植物の必要とする栄養吸収を根の周辺や根に入って手助け、
さらに病原菌と戦ってくれたり、生長のサポートをしてくれます。

生物の量と多様の畑では、微生物が多いことにより無肥料でも野菜を栽培することができます。
野菜たちは、無肥料の環境で簡単に摂取することができない土のため栄養素を求め
深く広く根を生やすことにより生命力豊かな力強い健康な野菜に育ちます。
近年、肥料(窒素肥料)の悪影響として過剰に施された窒素肥料により作られた青々とした野菜が人の体内に悪影響を与えると、一部の医師、研究者から言われています。

この肥料が野菜の灰汁、苦味につながっているかと思います。

当農園は7年間遊休地であった畑を借り窒素肥料が抜けた土で栽培しているので、窒素の少ない元気で健康な野菜を不耕起草生栽培で栽培しています。
体の細胞にその美味しさを感じ取ってみてください。

余談になりますが、窒素肥料については人間の体だけではなく水が飲料に適さない、温暖化、オゾン層の破壊と言った環境破壊をまねいています。
己の健康を考えると地球環境につながるようです。
これについては改めて書きます。     

命多い畑へ

命多い畑で栽培した野菜をお届けしています。

私たちの体内には自分の細胞以上、数兆の微生物がいます。
健康な人の体内には、多くの微生物がバランス良く存在しているそうです。
また、私たちは毎日多くの命を摘み食べ、生き延びています。

多くの命が存在しなければ、どんな命でも健康に
生きることができません。


我が農場では、害虫と呼ばれていた虫たちを含む
すべての命に感謝しています。


命豊かな環境は、命が生きることにより土は耕され、命を食し便をし、
命をまっとうすることにより屍となり豊かな土を作ります。
一つの生命、野菜たちは多くの命により助けられ元気に育つことができます。

命を大切にしているから、
完全無農薬、不耕起草生栽培という、
耕さず肥料に頼らない方法で元気で健やかな野菜たちを
栽培しています。


そんな野菜たちはおしゃべり好きで、口に含むと育った環境を語りだします。

野菜たちのおしゃべりを体感してみてください。

体の細胞が喜ぶ美味しさ

美味しいものって?

素材が新鮮で適切処理がなされた料理。
五味である、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味がバランスがとれた料理とも言えますが、
これは舌の上の話

体にとって美味しいものとは?


私たちは、食材である野菜、動物、魚の命を摘むことでしか生きることができません。

人の体はわずか数か月でほとんどの細胞は入れ替わる。
健康な細胞は、健康な食材から作られる。
肥料たっぷりで大きく育ったメタボな野菜たちは口に含んだ時には
すでに疲れているようだ。
彼らは無口で、台所に放置しておくと直ぐに腐る。

しかし、
健康な食材たちは、口に含み味わう時に語りだす


康晴農楽園では、完全無農薬で、肥料に頼らず草を利用した不耕起草生栽培で、
野菜そのものの力を引き出す自然農法で作っています。
肥料に頼ることなく栽培しているので腐敗するようなことはなく、
日が経つにつれて枯れていく。

そんな野菜たちはおしゃべり。
激しく降り注ぐ太陽のこと、荒れ狂う風のこと、大地を潤す雨のこと。
「僕たちはこんなところで育ったんだよ」と。

感じてほしい、あなたの体の細胞が喜ぶ美味しさを。



あなたが健康で晴れ晴れとした日を送るために、
彼らはエネルギーを送ることでしょう。




高橋 康晴

    Facebook : 高橋 康晴
    2010年より縁あって静岡の伊豆で完全無農薬&無肥料 不耕起草生栽培で営農。
    自身の命は他のすべての命と一緒に育まれること、ガイヤ理論を念頭に生命豊かな畑でエネルギーいっぱいのお野菜を作っています。
    ストレス社会で【感じること】にブロックをかけている人たちに、食べることで生き物の生命力を感じてほしい。
    食を通じで感じることの大切さを伝えていきたい。


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